Ⅴ.今後の取り組み

『地域力再生から孤立ゼロへ』

(1)課題を踏まえた本事業の必要性

本事業「地域力再生から孤立ゼロへ新たな展開事業」を実施したことで、

①高齢者やその家族自身が支えられるだけでなく、「支え手・担い手」となり、主体者として自発的かつ継続的な「場」づくりを行うことができた。

②今後も地域の既存団体、組織と世代を超えて連携し、①の活動を実施しやすいよう、運営・維持・継続の視点から効果的かつ長期的に支援していく基盤ができた。

高齢者やその家族による自発的な地域参加が促進され、精神的な支えや健康づくりの「場」が充実し、支援の過程においては互いに支え合うネットワークの強化や、信頼関係が構築され、地域の介護予防、自立支援、孤立防止のみならず、地域力を育み、地域住民みんなの豊かな人生の創造にも貢献できるものと示唆された。

「場」づくりは、地域の実情に通じた、きめ細かい対応を早急に行うことが重要であることから、行政だけでは対応しきれないものと思われ、我々NPO等が率先して、柔軟な発想と機動力により、地域の様々な既存の活動団体や組織、住民を有機的につなぐことで、閉じこもりがちな高齢者や特定高齢者になりつつある方々等を早期に発見し、つなげることにも寄与できると考えられ、今後とも継続して実施していきたい。

 

(2)支援組織としての今後

1)事業終了後(26年度以降)の居場所づくり支援活動の基盤整備

「場」づくり支援とは、①立ち上げ時の基盤づくりと、②プラスサイクルの軌道に乗せること、③地域力向上への取り組みであり、①、②について、きちんとしたノウハウを持った、当法人のような支援者がフォローしながら整備していけば、主体者が本気で取り組みたい気持ちによって、誰でもどんな地域であっても、それぞれにふさわしい「場」を開くことができると考えられ、発展の可能性が示唆された。

そこで、今後も以下の支援を行っていきたい。

ⅰ)「場づくり」実践による人材育成

ⅱ)支えあい事業とのコラボ

2)成果の普及と新たな活動

本事業の目指す地域力の再生、孤立防止活動が災害対策の強化にもつながっていった事例を報告し、多くの共感と賛同を得ることができ、主催団体、聴講者等との今後の協働への足掛かりとなっている。災害時のリハビリテーション拠点としての役割という新たな視点が加わり、活動が発展していくことが示唆された。

*H26.1.18(土) 災害リハビリテーション研修会

「大規模災害にいかに備えるか?」

主催:区西部地域リハビリテーションセンター(慶應義塾大学病院講堂)

*H26.2.22(土) リハビリテーション講演会

「大規模災害発生後のリハビリテーション支援」

主催:東京都・公益社団法人東京都医師会共催(都庁大会議場)

*H26.3.1(土)災害リハビリテーション・コーディネーター研修会

主催:大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

1つ前に見ていたページへ ●● カテゴリー:成果と今後の取り組み ●● 今見ているページのTOPへ